長期休養をへて新シーズンを迎えている樋口新葉(22=ノエビア)が今季3戦目を4位で終えた。SP2位から迎えたフリーはジャンプなどにミスが続き105・68点、合計173・77点だった。
「1カ月前の試合よりも、最初から最後まで勢いよく滑るっていうのはできたかなと思うんですけど、ジャンプのミスが頭から離れなくて」と悔しそうに振り返った。
開始位置についたが、曲が鳴らなかった。「あまりないスタートのポーズだと思うので」と曲がかかるタイミングが合わなかった。「緊張がほぐれたかな」と前向きには捉えたが、頭を占めていたのは直前の6分間練習でのルッツの不調。2本目の3回転が2回転になると、そのミスを引きずり、表現面でも気持ちを割ききれなかった。
今大会の結果で進出した東日本選手権は、次戦のGPシリーズ第3戦フランス杯(11月)と日程が重なるため免除になる。表彰台を目標にする年末の全日本選手権の出場を確実にしたが、「フリーの部分ではたくさん修正したいところがある。ジャンプの部分でもそうですし、安定してできるような練習がしたいなと思います」と気持ちを引き締めた。