練習生からプロ契約を勝ち取った宇都宮ブレックスの村岸航(26)が公式戦プロ初得点をマークした。
第3Q、残り19秒から出場。ベンチの期待通りに激しい守備で相手の攻撃を止めると、素早く敵陣コーナーに走り、残り1秒で3ポイントシュートを決めた。
23日のトライフープ岡山戦では16分2秒プレーするも、3本打った3Pシュートをすべて外した。しかもターンオーバー3つ、オフェンスファウルを3つと散々で、試合後、佐々宜央ヘッドコーチ(HC)から厳しく諭されていた。
だからこそ、残り時間がほとんどない緊張感の中で決めた公式戦プロ初得点に、ベンチは大盛り上がり。佐々HCも両手でガッツポーズをつくり、村岸を迎え入れた。第4Qでの逆転に向け、チームに勢いを生んだプレーだった。
佐々HCは「村岸の3Pでみんなの気持ちが本当に軽くなったと思う」と振り返る。「シュートも良かったが、その前のディフェンスでしっかり手をあげて相手を防いだからこそ、DJ(ニュービル)も村岸にボールを預けた。昨日は精神的にきつかっただろうが、それをはねのけてくれた」とほめた。
なお宇都宮は、12月13日に行われる3次ラウンドで、同じB1の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとアウェーで対戦する。