世界ランキング8位の日本が、歴史的なオリンピック(五輪)6大会連続出場を逃した。
来夏のパリ五輪予選を兼ねるワールドカップ(W杯)の最終第7戦で、世界4位のブラジルにフルセットの末、惜敗。1992年バルセロナ五輪以降、男女とも遠ざかっていた「五輪前年の出場権獲得」を32年ぶりに成し遂げることはできなかった。
アウトサイドヒッター(OH)井上愛里沙はチーム4位の15得点を挙げたが「たくさんの方が支えてくださって、ここまで来た。それを結果でお返ししたいという気持ちが強かったので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」と声を震わせた。
世界4位の強豪と渡り合ったが「自分は5セット目で(点が)決まらなくなってきて、まだまだ勝負弱いというところを感じた」。
最後の最後で世界の高い壁に行く手を阻まれた。
海外のトップとの力の差を痛感した。「海外の選手はそのような(緊迫した)ときこそ、強くスパイクを打ってきたり、リスクを取ってきたりしてくる」と分析。「勝負する勇気と覚悟が必要。リスクを背負って、自分自身も積極的に決めていく」と決意を新たにした。