前回王者の名に恥じない貫禄Vだ! 東福岡が筑紫に62-3で快勝し、24大会連続34度目の優勝を決めた。
1トライも許さない守りで、奪っては計10トライと攻守で圧倒。3トライを挙げたNO8高比良恭介主将(3年)ら、高校日本代表候補は12人と今年もタレントぞろい。藤田雄一郎監督(51)が「1年で一番大事」と位置づけた一戦を制し、花園連覇へのスタートラインに立った。
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「前回王者」の金看板を背負う東福岡が、花園連覇の挑戦権をつかんだ。筑紫に快勝し、福岡大会24連覇達成で34度目優勝。高比良主将は高らかに宣言した。
「県の代表校としてまたこの福岡に花園の大優勝旗を持ってこられるように」
前回大会で6大会ぶり7度目の全国V。藤田監督は選手を集め、ミーティングでこう声をかけた。「今日の決勝で勝たないと連覇、全国に行くってことがない。どの大会よりも、1年で一番大事な試合だぞ」と選手の気持ちを高ぶらせた。
相手にPGで3点の先制を許すも、全国を知り尽くす王者は慌てない。同7分にあっさり逆転し、一気にトライ量産で突き放した。前半と後半で5トライずつ。3トライを挙げた高比良主将は「ブレイクダウンにこだわって練習してきた」。攻撃ではモールできっちり押し込む。守備では激しいタックルで相手をトライ「0」に封じた。密集での攻防を制し続けて「プラン通り。自分たちのやるべきことはしっかりできた」と、指揮官も納得顔だ。
今年のチームはU17日本代表FB深田衣咲(いさ、2年)を擁し、高校日本代表候補は12人と盤石な強さを誇る。高比良主将は「日本一に向けて1つ1つの精度を上げていく」。タレント軍団はさらなる高みへ歩みを止めない。【佐藤究】
○…筑紫 絶対王者・東福岡の壁は厚かった。部員76人の大所帯を率いたSH中村水飛(みなと)主将(3年)は「東福岡さんを倒して花園に行きたくて、筑紫に入学したのに…」と悔し涙を流した。前半2分にPGで3点を先制も、その後は防戦一方の展開。相手の固いディフェンスにも阻まれ「トライを奪えず、悔しい結果になった。支えてくれた方々には感謝したいです」と言葉を振り絞った。


