男子100キロ級の18歳、世界ジュニア王者の新井道大(どうた、東海大)がシニアの国際大会で初の決勝へ進出した。日本勢4番手からの、大逆転でのパリ五輪(オリンピック)代表の座へ、猛アピールした。

10月に世界ジュニア選手権をオール一本勝ちで制した大学1年生。1回戦でインド選手に内股、2回戦でAIN(中立)選手を大外刈りで下すと、3回戦も日本出身のベテラン高橋徳三(米国)に内股で一本勝ちと破竹の快進撃を演じた。

準々決勝もオランダ選手を隅落としの技ありで退けると、さらには準決勝もイタリア選手に内股で一本勝ち。頭上で自身へ拍手し、沸きに沸く観客席へ向かって右拳を2度、突き上げて喜んだ。

この階級で1番手だったのは、世界選手権代表に3年連続で選ばれていた飯田健太郎(25=旭化成)だったが、力なく2回戦敗退。東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)も準々決勝で敗れ、回った敗者復活戦でも、新井に敗れたオランダ選手に一本負けした。新井が7位だった先月の講道館杯で優勝している植岡虎太朗(23=日本製鉄)も3回戦で敗れた。

新井は28年ロサンゼルス五輪を狙える新星として注目されていた。今大会への派遣も頭になかったほど序列は下だったが、一気に4番手から堂々の候補へ。勝ち上がればウルフと準決勝で当たる組み合わせだったが、終わってみれば、新井だけファイナルへ。この時点で既に大きなインパクトを残している。【木下淳】