新潟が今季ホーム最終戦でホーム初勝利を挙げた。アランマーレを71-61で破り、前日24日の1戦目に44-77で大敗した雪辱を果たした。ホーム最終戦を白星で終えたのはチーム史上初。第1クオーター(Q)途中から出場したSG金沢みどり(27)が流れを変え、チーム最多の17得点をマーク。在籍5年目、最古参選手の活躍にチームが勢いづいた。37-40で始まった第3Q、終了直前にSF西垂水美桜主将(25)のシュートで54-52と逆転すると、第4Qで突き放した。

金沢は淡々とした表情のまま攻撃の手を緩めなかった。「攻撃が滞った時にゴールに向かう、カッティングを増やすのが役目。その中でたまたま点が取れた」。ドリブルで相手守備を崩してシュートを決め、スペースがあるときは迷わずジャンプショット。21-21で始まった第2Qは開始から4連続得点。第3Qも両チーム最初のシュートを決めて39-40と追い上げた。

失点した後やQの開始間もない時間帯にリングを捉え、計17得点。プレーでチームメートを鼓舞した。新潟は1戦目、33点差の大敗だった。試合後に選手で話し合い「積極的にゴールに向かうことを確認した」(金沢)。それを率先して表現した。

伊藤篤司監督(51)は「いいエナジーを持ってきてくれるのではないかと思っていた」と信頼していた。ベンチスタートで、コートインは第1Qの開始2分ほど。ターンオーバーが続き、3-7とアランマーレに流れが傾きかけていた場面だった。そこから期待通りに果敢にアタック。第2、3Qは開始からコートに入ってリズムを構築した。第4Qは出番はなかったが、チームはアランマーレを9点に抑えて振り切った。金沢の姿にチームメートが反応した結果だった。

試合会場の阿賀野市水原総合体育館はチームのおもな練習場所で、金沢にとっては職場。毎朝7時半から勤務開始の午前9時まで自主トレでシュートを打ち込んできた。「誰よりもここで打っている。自信を持っていこうとコートに入った」。ホーム中のホームで力を発揮した。

11-12年からWリーグに参戦している新潟は、チーム史上初のホーム最終戦の白星。「ホームで勝てていないというのが大きかった。それぞれが役目を果たした」という金沢は、「残り6試合、自分たちのバスケをやり切りたい」と自信をのぞかせた。【斎藤慎一郎】

○…西垂水主将が要所で得点した。52-52の第3Qの残り7秒、リング下に走り込んで54-52とリードを奪った。第4Qは出だしに両チームで最初に得点し56-52とリードを広げる。さらに66-60の残り1分35秒で3点シュートを沈めて突き放した。1戦目の後の選手ミーティングで「個々で思っていることを出して共有しよう」と意見を出させ、結束を強めた。試合直後はうれし涙を流したが、「何がなんでも勝ちたかった。全員で勝利をつかめてよかった」と最後は笑顔だった。

○…チーム最年長のPG坂田侑紀奈(28)がたくみなゲームメークをみせた。1戦目は途中出場で13分11秒の出場時間だったが、この日は先発で34分11秒のプレー。8得点2アシストをマークした。「球離れを早くした」とチームメートを動かしながら流れを作った。ホーム初勝利に勢いを感じ、「持っているものを出し切れるように」と残り6試合のリーグ戦を見据えた。