ホーバス・ジャパンが、パリ五輪に向けて確かな手応えをつかんだ。世界ランキング26位の日本が同29位の中国を撃破。22日の初戦グアム戦に続き、五輪イヤー2連勝発進とした。約2年半前のホーバス監督初陣で完敗を喫した相手からの勝利。当時は不在だったジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)、馬場雄大(長崎)らが躍動した。パリの目標である8強進出へ、視界良好。アジア杯予選の残り4試合は、五輪後に行われる。

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満員の9191人が詰めかけた有明コロシアムに笑いが広がった。中国戦勝利後のインタビュー。ホーキンソンがユーモアたっぷりに声援に感謝した。「本日は足もとの悪い中お越しいただき、マコトヒエジマにありがとうございます。皆さんの応援のアリアケでございます」。チームメート比江島のフルネームや会場名を交えながらの日本語でのあいさつ。14得点、12リバウンドで貢献したヒーローは、試合後もファンの心をがっちりとつかんだ。

難敵相手に存在感を発揮した。4点リードで迎えた最終クオーター(Q)には、残り約1分で比江島とのコンビでボールを奪い、ダンクをたたき込んだ。白星を決定づけたド派手な一撃に「勝利を確実なものにできた」と自画自賛。チーム最多24得点の馬場は「全員がフィジカルな試合をやれたからこそ勝てた」と、大型の中国選手に屈しなかったゲームに胸を張った。

雪辱の1勝は、進化を示す1勝ともなった。ホーバス監督の初陣となった21年11月のW杯アジア地区予選では中国に63-79で敗戦。第2戦も73-106で大敗した。あれから約2年半。この日のメンバーで当時出場していたのは富樫、比江島、須田の3人のみだったが、チーム編成が大きく変わる中で結果を出した。指揮官は「このスタイルを、みんな少しずつ分かるようになってきた。短い間にすごい」と評価。選手個々が自身の役割を認識した上でテンポの速さと3点シュートを多用する戦術が、着実に浸透してきた。

8強入りを目標に掲げるパリへ、弾みをつける1勝。ホーバス監督は「最初の試合で大敗してから、この勝利を待ち続けていた。目標への大きな1歩」。五輪まで残り約半年。あゆみは止めない。【奥岡幹浩】

◆男子日本代表の今後 代表選手たちは所属先に戻り、Bリーグに備える。5月下旬のチャンピオンシップ(プレーオフ)終了後に再び代表招集され、強化合宿や練習試合を経てパリ五輪に臨む。5人制は7月27日から8月11日にかけて実施され、1次リーグはリール市で、決勝トーナメントはパリ市内で行われる。

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