卓球の世界選手権団体戦の女子決勝が24日、韓国・釜山で行われ、日本は中国に2-3で惜敗し、53年ぶりの世界一を逃して5大会連続の銀メダルとなった。第1試合で張本美和(木下グループ)が世界ランキング1位の孫穎莎に敗戦。続く早田ひな(日本生命)が21年東京オリンピック(五輪)シングルス覇者の陳夢に、平野美宇(木下グループ)が世界ランク2位の王芸迪に勝利したが、第4試合の早田と第5試合の張本美が敗れた。中国は6大会連続23度目の優勝。

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日本女子は53年ぶりの世界一まで、あと1歩だった。王者中国に挑んだ直近5大会の決勝で2勝したのは初。第5試合までもつれた約4時間に迫る激闘に、エース早田は「ここまで競った試合ができたのは、自分たちの成長」と言った。開幕まで約5カ月のパリ五輪に弾みをつけ、表彰台で晴れやかに銀メダルを受け取った。

早田は過去7戦全敗だった陳夢に土をつけた。1ゲーム目を落とし「今までと同じように卓球をしても全くノーチャンス」。戦術を切り替え、多彩なサーブや異質な回転をかけた球で相手を惑わした。主導権を奪い、高速ラリーへの反応も抜群。3ゲーム連取で見事に逆転した。

平野は昨年僅差で競り勝った王芸迪にストレート勝ち。互いが得意とするバックハンドのラリー戦で上回って押し切った価値は大きく「中国選手が一番気合を入れてくる舞台で勝てて、自信になった」と胸を張った。

それでも中国の壁は厚く、早田は第4試合で孫穎莎に完敗。15歳の張本美は第5試合で陳夢とのラリー戦で五分に渡り合いながら、相手サーブに苦しんで逆転負けした。ただ、中国選手が試合後に珍しく涙を流すほど、追い込んだのも確かだった。

早田は「対策が厳しくなる。それを上回れるように、より厳しい練習をしないといけない」と覚悟する。パリの舞台で、今度こそ牙城を崩せるか。