スノーボードハーフパイプ(HP)男子で、22年北京五輪金メダルの平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が15日、都内でトークイベントに出演した。

兄英樹さんと弟海祝と3兄弟そろって登場。今後について「真剣に考えて整理がついていない状態」と話した。

30年フランス・アルプス五輪を見据え「挑戦するのも残り限られている時間。そこを今までみたいに目指すのもありかなと思う」と王座奪還への思いもある。ただ「またそうじゃない新しいチャレンジを見つけて、自分が成長できることを探すのも、自分的にもそういう切り替えがあっても、おもしろいのかなと思う。両方とも視野に入っている」と葛藤する胸の内を明かした。

2月のミラノ・コルティナ五輪では、直前の1月17日のスイスでのW杯での転倒による大ケガを乗り越えて強行出場し、7位だった。「ただただ生きてて良かった。その言葉に尽きる」。

負傷した時に使用していた板がステージに登場し、板を見つめながら「結構ハードにやられている板。思い入れ深い。板で少し守られた。頭を強く打ってもおかしくない転倒だった」と思い起こした。

五輪前の負傷から本番を追ったドキュメンタリー映像が公開され、約300人のファンと一緒に鑑賞した。「ひたすらベッドで休んで回復を待つしかない。頭の中では不安が止まらない、濃い時間だった」。

映像では埼玉県内でケガした状態で練習を再開して調整する姿があった。「オリンピックで返したい気持ちは日に日に強まっていく部分だったり、やっぱり間に合わないなって思う部分だったり、を繰り返して、受け入れて進むしかないようなところはあった。お先真っ暗で」と振り返った。【保坂果那】