北京五輪組織委員会は5日、大会中に約1万6000人の選手、役員が宿泊する選手村を内外のメディアに初めて公開した。メーン会場の国家体育場などがある五輪公園のすぐ西側に位置し、9階建て20棟、6階建て22棟の計42棟に約9900室を備えた。

 部屋は3人用、6人用、8人用の3タイプで、広さはそれぞれ約90、170、240平方メートルとゆったりしている。すべてリビング付きだが浴槽はなく、日本選手は風呂につかってリラックスとはいかないようだ。トレーニング施設や5000席で24時間オープンのレストランなどもあり、ネットカフェやビリヤード場のあるレジャー施設も併設している。

 北京五輪は環境に配慮する「緑の五輪」も理念としており、選手村も太陽熱発電などを利用。担当者は「冷房費は普通のものより40%の節約ができる」などと強調した。

 選手村は9月のパラリンピックが終わると2009年末までに改装され、高級分譲マンションに生まれ変わる。既に予約販売が始まっており、1件数千万円以上にもかかわらず「売れ行きは好調」という。