正月恒例の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で活躍した山梨学院大のメクボ・モグス選手(22)が母国のケニアで9日に自動車事故を起こし、助手席に同乗のアイデム陸上部の木村翔コーチ(26)が頭を強く打ってナイロビの病院に運ばれ、意識不明になっていることが12日、分かった。

 今春モグス選手が入社するアイデムの広報部によると、9日午後6時半(日本時間10日午前0時半)ごろ、ケニア中部のモロでモグス選手が運転し、大型車の追い越しの際に対向車と衝突した。

 木村コーチは日本時間12日夕の段階でも意識不明だが、血圧、脈拍は安定しているという。車には3人が乗っていた。モグス選手は軽傷で、後部座席の山梨学院大のオンディバ・コスマス選手(19)は無事という。

 モグス選手は箱根駅伝のエース区間と呼ばれる2区で2年連続の区間新記録を出し、卒業後にマラソンに挑戦する意向を示した。1日に丸亀国際ハーフマラソンで優勝した後、ケニアのレースに備えて帰国中だった。

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