遠藤

 幸雄氏(えんどう・ゆきお=体操の五輪金メダリスト)が25日午前4時16分、食道がんのため、東京都千代田区の病院で死去、72歳。秋田県出身。

 体操の五輪、世界選手権男子団体総合10連覇など「体操ニッポン」栄光の時代の中心選手で、64年東京五輪の個人総合で日本選手初の金メダリストとなった。中学2年生で体操を始め、秋田・秋田工高、東京教育大(現筑波大)を経て、日大助手時代の60年ローマ五輪で日本初の団体総合優勝。東京五輪では団体総合、個人総合、種目別平行棒で金メダルに輝いた。日本選手団の旗手を務めた68年メキシコ五輪では団体総合3連覇。五輪3大会に出場して金5、銀2の計7個のメダルを獲得した

 日本体操協会の専務理事、副会長、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任し、日大教授としても後進を指導。96年に紫綬褒章を受章、99年に国際殿堂入りし、昨年に旭日中綬章も受章。現在は日本体操協会の顧問を務めていた。