ソフトボールで96年アトランタ大会から3大会連続で五輪に出場した、日本代表の元エース高山樹里(32=豊田自動織機)が16日、都内で会見し、来年のバンクーバー五輪出場を目標に、ボブスレーに挑戦することを表明した。競技未経験ながら、ブレーカーというソリに初速をつけるポジションに必要な体重、パワー、スプリント力を評価されて、日本ボブスレー・リュージュ連盟の山本強化委員長に、6月下旬に誘われた。最初に聞いた時は高山自身が驚き、ソフトボールのチームメートに説明しても、なかなか事態を飲み込んでもらえなかったという。2000年シドニー五輪で銀、04年アテネ五輪で銅メダルを獲得したが、昨夏の北京五輪は代表から漏れただけに「もう1度世界で戦いたかった。他競技の方から認められたのはうれしい」と声を弾ませた。18日から長野市で行われる日本代表候補合宿に参加し、まずは2、3人による海外遠征メンバー入りを目指す。