陸上の世界選手権(8月・ベルリン)に出場する男女短距離とハードル陣の代表合宿が24日、山梨県富士北麓公園陸上競技場で公開され、脚の故障で6月の日本選手権の100メートル決勝を棄権した塚原直貴(富士通)や福島千里(北海道ハイテクAC)が400メートルリレーのバトン練習で復調をアピールした。

 男子100メートルと、北京五輪で銅メダルに輝いたメンバーが世代交代した同400メートルリレーで中心となる塚原は「体がスピードに慣れてきた」とエンジン全開。計測したバトンの受け渡しでも好タイムを連発し、新鋭の江里口匡史(早大)が「チーム内の意識が上がってきた」と言えば、高平慎士(富士通)は「勢いがある」とうなずいた。

 女子400メートルリレーのメンバーも若返り、活気がある。エース福島は「久々に全力で走ってみた。脚は大丈夫な感じ。(リレーも)いい感じだと思う」と笑顔で好感触を口にした。