広島、長崎両市が検討している2020年夏季五輪の共催について、東京都の石原慎太郎知事は30日の定例記者会見で「東京がどういう姿勢になるか。もう1回、(東京が)招致運動に参加するか、しないのか大事な決定なので、それを踏まえて将来のことをお考えくださいと(両市長に)言いました」と述べた。

 知事は27日、広島市の秋葉忠利市長、長崎市の田上富久市長と面会。開催都市決定までのさまざまな力学などを助言するとともに、国内の立候補都市決定に向けたスケジュールも話題にしたという。

 さらに知事は仮定の話として、20年夏季五輪が東京に決まったら、世界に広島を記憶させるために、マラソンなどの花形競技を広島で実施する案も両市長に伝えたことも明らかにした。