バドミントン女子ダブルスの「オグシオ」として人気を集めた北京五輪代表の小椋久美子(26=三洋電機)が12日、大阪府大東市内で記者会見し「慢性的な胃炎が回復しなかった。幸せなバドミントン人生を送れて満足している」と現役引退を表明した。今後は社業に専念する予定。

 潮田玲子とのペアで、2004年から全日本総合選手権を5連覇。07年世界選手権では銅メダルを獲得し、北京五輪で5位に入るなど、日本のエースとして活躍する一方で、写真集を出版したりCMに出演したりもした。小椋は「悔いはない。ファンの応援を肌で感じることができた」と時折涙を見せながら話した。

 小椋はロンドン五輪でのメダル獲得を目指し、五輪再挑戦を迷った潮田とのコンビを08年限りで解消。09年に入って体調を崩し、この1年は試合に出場していなかった。