「第3の女」が12年ロンドン五輪出場をかけた戦いに臨む。卓球女子の平野早矢香(26=ミキハウス)が、8日にオランダで開幕する世界選手権に向け順調な仕上がりを見せた。7日はロッテルダム市内のアホイ・アリーナで初練習。真剣な表情で、みっちりとボールを打ち込んだ。

 今選手権の結果をふまえた世界ランクの上位2選手が、女子シングルスの五輪出場権を得る。日本は世界ランク7位の福原愛、10位の石川佳純、11位の平野の3人が2枠を争う。

 これまで事実上の3番手だった平野は、4月の国際卓球連盟(ITTF)プロツアーのスペインオープンで優勝し、一気に福原と石川を脅かす位置に迫った。

 この日、試合会場の雰囲気を確かめた平野は「(直前合宿の)ドイツではすごくいい練習ができた。1戦、1戦、大事に戦って上位を狙いたい。最高のプレーを見せて、今大会を終えたいです」と前向きに話した。