<レスリング:全日本選手権>◇2日目◇22日◇東京・代々木第2体育館

 男子フリー66キロ級の米満達弘(25=自衛隊)が、ロンドン五輪での金メダルどりを宣言した。世界選手権2位で出場枠を獲得している米満は抜群の強さで3度目の優勝。目標を聞かれると、日本が14大会連続で獲得している「メダル」ではなく、男子24年ぶりの「金メダル」を口にした。

 88年ソウル五輪で「最後の」金メダリストとなった佐藤満強化委員長(50)への挑戦だ。「いつも、オレの後は誰も取っていないと自慢げに言われるんです。黙らせたいですね」と真剣な表情で言った。「よく昔は強かったと言われて悔しい。今も、いや今が強いことを証明したい。それには金メダルしかない」。男子レスリングで金に最も近い男は、そう言って自らに気合を入れていた。