韓国北東部の平昌で2018年に開催が決まっている冬季五輪に絡み、MBCテレビは3日夜、同国の五輪招致委員会が招致活動時に確約した仁川国際空港から平昌までの高速鉄道建設を韓国政府が行わないことを決めたと伝えた。

 韓国政府は「建設計画は初めからなく、招致委が(政府との)協議もなく発表した」と主張しているという。

 平昌開催を決めた昨年7月の南アフリカ・ダーバンでの国際オリンピック委員会(IOC)総会には李明博大統領も出席、韓国の招致委は「高速鉄道で仁川から68分で会場に着く」と説明し、誘致に成功していた。

 MBCによると、韓国政府は、仁川-平昌間の約250キロの高速鉄道建設には約10兆ウォン(約6700億円)かかり、五輪終了後は客が減り採算が取れないと指摘。既存の鉄道網を活用する方針だが、最低93分かかるため、平昌五輪組織委は選手や観客らをどのように運ぶかについてIOCと再検討するという。