フィギュアスケートの世界国別対抗戦は今日19日に東京・代々木第一体育館で開幕する。

 出場する鈴木明子(27=邦和スポーツランド)の一問一答。

 -女子選手では世界ランク最上位での初出場になります

 鈴木

 できる限りの準備をして、自分のベストを尽くせるようにしないといけないですね。先月の世界選手権も含めて、これまで応援してくれた人たちに自分の良い演技をみてもらいたいです。

 -最年長者にもなります

 鈴木

 私はあまりリーダー的な性格ではないですけど、団体戦ですので、みなが力を発揮できるように声をかけていければいいかなと思います。

 -団体戦の経験は?

 鈴木

 ジャパンオープンで初めて経験したんですが、別の緊張があると思うんですよ。シングルでは試合でミスしたら自分の責任で終われることですけど、団体戦はやっぱりみんなで力を合わせていく必要がある。滑る前にいつもの試合と違う緊張感があったのを覚えてますね。でも、せっかくなのでその緊張も楽しみたい。日本はみんな仲も良いので、足を引っ張りたくないかな(笑い)。

 -今季最後の試合にもなりますね

 鈴木

 クリアにできたら、本当にキチンと締めくくれるのかな。たしかに今季は結果としてはすべて表彰台に上れて良いシーズンなのですけど…。自分の出来がいま1歩というか、結果の方が良いんです。自分が達成できなかった部分がクリアできたら、最高なシーズンといえるのではないかなと思うんです。

 -団体戦は14年ソチ五輪で初採用されますね

 鈴木

 私自身がソチを考えていなかったので、「団体戦はソチからあるんだ」くらいだったんですけど。ただ、新たに採用されるので注目も集まりますよね。良い意味で期待してもらえるように、今回の団体戦で持っていけたらいい。

 -鈴木選手の安定感は団体戦に向いているかなと思います

 鈴木

 安定感はすぐに不安定になる。常に良いときばかりでないので、どういう風になるかは本当に水物なんですね。ただ、私がいつも意識しているのは自分の最低を上げようということなんです。

 -どういうことですか?

 鈴木

 調子は常に良いわけではないと思うんです。悪いときにでも底上げさえしておけば、悪くてもここまではできるということが、結局は安定した結果につながる。良いときはパーフェクトだけど、できないときに何もできなくなってしまうというのはダメですよね。成績も安定しない。そういうことを心掛けています。

 -練習からそのような意識があるんですか?

 鈴木

 やはり練習でも波はありますので、調子は悪いときはあるが、その時にどうやって立て直せるか。それを考えますね。コーチに言われて立て直すのはある意味で簡単。そうでなくて、自分でiPadで撮ったのを見て、自分がコーチだとしたら何てこれに声をかけるかなと考えます。実際に試合の時は1人。そこで引きずらない。ミスしたときに1つで済むように。連鎖するのが1番もったいないですから。

 -最後に試合にむけた意気込みをお願いします

 鈴木

 本当に足を引っ張らないように(笑い)。みんなが本当に良い雰囲気で、日本チームが団結して試合に臨むことはいまの日本にもすごく希望にもなると思うので、しっかりと力を合わせて頑張りたいです。