日本体操協会は5日の常務理事会で、8月15日に横浜文化体育館で行われた体操の全日本ジュニア選手権で鉄棒が折れる事故があったことを報告した。

 演技中だった男子選手にけがはなかった。目視と触診による事前点検では異常なしと判断されていた。

 5月にはロンドン五輪代表の加藤凌平(順大)が、つり輪のワイヤが切れる事故で負傷しており、入念な安全点検を徹底することを確認した。

 体操女子の暴力指導問題で今月1日に同協会の顧問弁護士が選手に聞き取り調査を行ったことも報告された。通報者が匿名を希望しており、渡辺守成専務理事は「事実を明らかにするには少し時間がかかるかもしれない」と話した。