安倍晋三首相は7日午前(日本時間同日深夜)、2020年夏季五輪のプレゼンテーション後の質疑で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題に関し「全く問題はない。解決に向けたプログラムを決定し、既に着手した」と強調した。

 同時に、影響が福島第1原発の港湾内0・3平方キロメートルにとどまっており日本の水と食品が世界最高水準の厳格な安全管理を行っていると説明した。

 汚染水問題に関しプレゼンテーションでは「決して東京にダメージを与えない」と述べるにとどまったため、記者会見で質問された。

 プレゼンテーションで「東京は世界で最も安全な都市の1つだ。安全にきちんと実行されると約束する。財政的にも整っている」と東京開催を訴えた。

 同時に「東京を選んでもらえれば、オリンピック・ムーブメントに新たな息吹を吹き込める」と指摘。若い世代のスポーツ交流の重要性を指摘し、スポーツ教育プログラムをつくる考えを表明した。

 ミュンヘンオリンピックをきっかけに大学時代にアーチェリーを始めたことを紹介し「五輪への愛情」をアピールした。