2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事会に助言する「顧問会議」で、安倍晋三首相らが就く最高顧問に次ぐポストの特別顧問に、西武グループの元総帥で日本オリンピック委員会(JOC)初代会長を務めた堤義明氏(80)が就任することが4日、関係者の話で分かった。5日の理事会で決まる。

 日本体協から独立後の1989年から90年までJOC会長を務めた堤氏は、国際オリンピック委員会(IOC)の故サマランチ元会長と親交が深く、98年長野冬季五輪の招致成功に尽力した。昨年、JOCの最高顧問となった。

 組織委の特別顧問には麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官らも就く。各界の代表者が名を連ね、メンバーは当初の約130人から約170人に膨らむ見通し。