競泳男子自由形の元世界的スター選手で、五輪で金メダルを五つ獲得したオーストラリアのイアン・ソープ氏(31)が13日、同国のテレビ番組で自らが同性愛者であることを告白した。ソープ氏はこれまで同性愛者であるとの臆測を自伝などで否定していた。

 ソープ氏は番組で「長い間、自分が普通ではないと思っていた」と涙ながらに打ち明け、同性愛を隠してきた理由を「他人の基準で正しいとされる選手になろうとしていた。王者がゲイであることをオーストラリアが求めているかどうか分からなかった」と説明した。「ごく身近な人たちに打ち明けられるようになったのは、最近2週間の話だ」と述べた。