東京、メキシコ五輪の重量挙げで連覇した三宅義信氏(74)が5日、福島・郡山市に「三宅道場」を開設した。

 同市の「のんびり温泉」内に建設したもので、広さは約200平方メートル。5日に日本ウエイトリフティング協会会長の小池百合子衆院議員(62)、日本トライアスロン連合会長の岩城光英参院議員(64)、日本レスリング協会会長の福田富昭氏(72)ら約80人が出席して竣工(しゅんこう)式が行われた。

 三宅氏は05年に福島・西郷村に「三宅道場」を開設したが、福島第1原発事故の影響で閉鎖。20年東京五輪が決まり「のほほんとしていられない」と、のんびり温泉を経営する前山健一氏(73)の支援を受けて五輪メダリスト育成を目指す道場を建設した。12月には女子日本代表チームが合宿をするほか、高校や大学の部活動にも開放する予定。三宅氏は「宿泊はロッジがあるし、温泉は疲労回復にいい。選手を育て、地域振興にも役立てれば」と話していた。