フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯は28日、大阪なみはやドームで開幕する。

 けがからの復帰戦に臨む羽生結弦(ANA)は強い口調で思いを会見で語った。

 -出場した理由は

 羽生

 (練習を)徐々にやっていくにあたって、ちょっとずつ感覚が戻った。最終的には(大阪入りして)現地で滑って、感覚的には普通の状態に近いと判断した。(中国杯では)米国のドクターが診断してくれて、ファイナルに行きたいという意思を尊重して滑らせてもらった。それを無駄にしたくなかった。

 -意気込みは

 羽生

 安静の期間が長かったので、少しレベルを落とす構成にしている。頑張って滑りたい。SPは最初に4回転、後半に3回転半、3回転-3回転。曲でのジャンプのタイミングが変わったので、意識して練習してきた。

 -脳振とうの心配もあった

 羽生

 (中国杯での激突で)1秒も満たないくらいの時間差があったら、僕はいなくなっていたかも。振り向いた瞬間にぶつかったので顔をそらすことができた。腕を出せて衝撃を避けられた。頭部は接触でかすった擦り傷で少し出血していた。顎を氷に打ちつけたが、頭が揺れたという衝撃はなかったので大丈夫と思った。相手の膝が(左)太ももに当たって、筋肉にダメージが残っている。