北京五輪シンクロナイズドスイミングのデュエットで銅メダルを獲得した鈴木絵美子(26=ミキハウス)と原田早穂(25=同)が25日、都内で行われたミキハウスの五輪報告会で会見し、引退を表明した。五輪後、言葉を濁していた進退について、鈴木は「もう水着を着ることはない。アテネ五輪後、北京まで全力でやってきた。すべてを出し尽くした」と断言。原田は「選手という形ではなく、日本シンクロを強くする点でお手伝いしたい」と話し、指導者の道へ進む意向を示した。

 アテネ五輪後、日本シンクロ界を支えた2枚看板に向けて、日本水連の金子シンクロ委員長は「自分探しや勉強をしなさいと言った」とエールを送っていた。また鈴木、原田のほかに、松村亜矢子(ザ・クラブピア88)小村恵里佳(井村シンクロク)ら同五輪日本代表6選手も引退。現役続行は石黒由美子(ザ・クラブピア88)だけとなる。