プロ転向騒動などをきっかけに全日本柔道連盟(全柔連)幹部から厳しい姿勢を示された北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの石井慧(21=国士舘大)が、7日都内で会見し、現状では柔道界からの引退を意味する強化選手の辞退届を出す意向がないことを強調。大学4年のため、まずは卒業を目指し学業に専念し、並行して、時間をかけて柔道続行かプロ格闘技転向かの結論を出す構えを示した。

 プロレスラー小川直也も弟分の石井慧(21=国士舘大)の将来を心配した。「(9月28日の)小川道場の祝勝会では『ロンドンを目指します』と言っていた。今も気持ちは変わらないと思う。どうしてこうなっちゃったの?

 という印象です」と語った。この機会にじっくり進路を考えることを勧め、「本当に悩んだときは、オレのところに来いと言いたい」と、いつでも相談に乗ることを約束した。