北京五輪陸上男子走り高跳び代表の醍醐直幸(27=富士通)が結婚したことが18日、分かった。相手は、東京高陸上部コーチの飛田奈緒美さん(30)。交際8年の記念日だった9月22日に、2人で婚姻届を提出した。挙式・披露宴は未定だが、来季終了後にも開きたいという。

 2人は99年に友人の紹介で知り合い、徐々に交際に発展した。奈緒美さんは、06年日本選手権の3段跳びで4位に入賞したほどの現役トップアスリート。醍醐は大学卒業後、環境の整った東京高を練習拠点にしていることもあり、競技面で助言をもらえる、よきパートナーだ。

 「試合の時もアドバイスをもらっているし、信頼している。彼女は専任コーチではないけれど、苦しい時の自分も知っているし、動きの変化も良く分かっている」と醍醐。奈緒美さんは「初めて見たときから、高跳びへの情熱は素晴らしかった。だから、私も普通の彼女ではいけないと思った」と振り返る。

 06年に2メートル33の日本新を樹立した醍醐も、今季は苦しんだ。6月の日本選手権で優勝を逃し、五輪代表決定は7月の南部記念に持ち越された。そんな時、何も言わずに奈緒美さんが支えてくれた。09年は世界選手権(ベルリン)が控えている。「来年は五輪の翌年で、気が緩んでいると思われたくない。結婚したので、責任感を持ってやりたい」。競技も私生活も二人三脚で、さらなる飛躍を目指すシーズンになる。