北海道スポーツ賞の贈呈式が20日、札幌市内のホテルで行われ、特別表彰の3個人、優秀な成績を収めた10個人、スポーツの振興に寄与した5個人が表彰された。

 特別表彰された北京五輪陸上男子400メートルリレー銅の高平慎士(24=富士通、旭川大高出)は、来年1月中旬から米フロリダ州ヒューストンを拠点に1カ月ほどの海外初キャンプを計画。カール・ルイスを育てたトム・テレツ氏の指導を受ける。「スポーツ本来の楽しさを忘れそうになっている」という自身を見つめ直すのが目的で「向こうでは高校生や大学生にあっさり負けるかもしれない。そんな環境に自分を置きたい」と、12年ロンドン五輪をにらむ。

 同じく北京五輪に出場し、日本の自転車ロードレース界トップに長く君臨していた沖美穂(34=池田高出)は、先月末に引退を表明。競技の普及、指導者への道を歩むべく、来月12日からの全日本合宿(沖縄)ではコーチングの基礎を教わる予定。「五輪選手を育てたい」と夢に向けて走り出した。