<バスケットボール・Wリーグ:JOMO102-68シャンソン>◇ファイナル第3戦◇8日◇東京・代々木第2体育館

 シャンソン化粧品が68-102の屈辱的な大敗で、JOMOに王手を許した。第1クオーター(Q)から相手の速い展開に対応できず、内外角から思う存分、シュートを決められた。シャンソンが100点試合で負けたのは、04年3月11日のファイナル第1戦、対ジャパンエナジー(現JOMO、67-103)以来5年ぶり。10日の第4戦(午後7時、東京・代々木第2)へ、立て直しを図るしかない。

 何もできなかった。何もさせてもらえなかった。王手をかけたかった一戦で、5年ぶりに100点試合を許す大敗。梅崎周毅ヘッドコーチ(HC=42)もベテラン相沢優子(35)も、口をそろえて「完敗です」と肩を落とすしかなかった。

 立ち上がりから、JOMOの気迫に圧倒された。前日と違う、あまりに速い展開に、守備陣形が崩れた。中を固めれば、外角から3点シュートをことごとく決められ、外を意識すると、192センチセンター山田へのカバーが遅れた。「すべてが悪循環だった」と相沢。攻撃のリズムも狂い、シュート決定率は、2点が37・1%(相手58・3%)で3点が22・2%(同61・5%)。リバウンド数も19本上回られ、初めて100点試合負けした中川聴乃(21)は「リバウンドに、相手はみんな飛び込んできた」と気迫負けを痛感した。

 後がない第4戦。屈辱の敗戦をベンチで見届けた池住美穂(23)は「攻撃よりまず守備を固めないと。やることをやるしかない」と険しい表情で言い、相沢も「やることは一緒。テンポよくやらせないこと」と集中した。逆王手をかけるために、死に物狂いになる。