<陸上:東日本実業団駅伝>◇3日◇さいたま新都心駅東口~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場◇6区間42・195キロ

 ホクレンが2時間20分38秒で、チーム最高タイの2位に入った。選手たちがスタンドの応援団にあいさつすると、万歳三唱で喜んだ。初優勝まで、あと1歩。05年以来2度目の準Vに、手応えをつかんだ。

 1区の関野が首位と20秒差でたすきをつなぎ、流れをつくった。2区の橋本、3区の赤羽でじわりじわりと4位まで順位を上げ、4区のフィレスがトップに浮上した。5区の根城で2位になったが、この順位を最終6区の松井が死守した。2区以降は、全員が区間4位以内という安定した走りが結果につながった。

 アンカーの松井は、6・3キロの6区を20分53秒の区間新をマークした。全日本大学女子駅伝に出場した実力者だが、区間賞さえも人生初。「最初の1キロで追い付かれたけど、その後にスピードを上げたら、足音が聞こえなくなった。2位?

 すごくうれしかったです」と喜んだ。

 2枚看板の赤羽とフィレスは、区間4位と1位。これまで2人の快走に支えられてきたチームだが、ほかの選手たちが力を発揮した。松井はルーキーながら「(仮に)2人がいなくても戦えるように頑張っていこう、というのがありました」と振り返る。

 森田監督は「今まで2人に頼りすぎた。今日は、それ以外の選手が頑張ってくれた」と認め、12月の全日本実業団駅伝に向けて「過去最高の成績を出せるように取り組んでいきます」と続けた。最高成績は、昨年の3位。今は、それを上回る力を秘めている。【佐々木一郎】