<全国都道府県対抗男子駅伝>◇24日◇広島市平和記念公園前発着◇7区間48キロ

 2年連続で箱根駅伝5区の区間新を樹立した柏原竜二(20=東洋大)が、福島の2位躍進に貢献した。3区で7位でたすきを受け、一気に3位まで順位を上げた。最後は、福島の佐藤敦之(31=中国電力)とのデッドヒートを制した竹沢健介(23=エスビー食品)擁する兵庫が、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

 3区8・5キロに出場した柏原は、トップから15秒差の7位でたすきを受けると、1・4キロまでに4人を抜き去り、6キロ付近で先頭集団の前に出た。しかし、残り800メートルからアクシデントに見舞われた。「胃酸が逆流する感じ。今までで一番きつかった」。何度もせき込み、左手で口をぬぐった。最後は失速したが、それも3位でつないだ。最終結果は2位。柏原は「いい走りが出来た。胃の方も強化しないと」と笑った。