男子テニスで世界のスーパースターたちが、日本のために立ち上がった。全豪覇者で世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(23=セルビア)が慈善サッカー試合を発案。米フロリダで23日(日本時間24日)に、男子テニススター軍団と、北米サッカーリーグに所属するフォートローダーデール・ストライカーズと慈善試合を行う。

 テニス界のイレブンには、世界1位のナダル(スペイン)、同5位のマリー(英国)、日本のエース、錦織圭(21)ら11人が参加する。試合後には、ファンとのディナーやグッズのオークションも行い、売り上げすべてを東日本大震災の被災者に赤十字社を通じて寄付する予定だ。

 ジョコビッチは、発案後、すぐに錦織に協力を依頼。錦織は「僕にできることであれば、必ず何か手助けをしたいです」とHPに書いてある通り、チーム入りを快諾した。小さいころ、サッカーをプレーしていたこともあり、今回はエースストライカーとしての出場も予定されている。

 2年前に右肘の故障で、錦織は約1年間、実戦から遠ざかった。その時に、支えてくれた言葉が、フロリダにある自宅に貼ってある。「人間の本当の強さは何度転んでも起き上がれる事」。そして、それは次の言葉につながる。「起き上がった回数と人間の心の強さは比例する」。錦織らテニスのスター軍団は、被災者へ、その思いを届けるつもりだ。