横綱白鵬(26)、なでしこジャパンFW丸山桂里奈(28)ら有名スポーツ選手24人の“お宝グッズ”の震災復興オークションが29日、東京・築地本願寺で開催される。収益金は、福島県のNPO団体「相馬救援隊」を通して放射性物質の除染作業の資金になる。アントニオ猪木(68)の自作ポエム「道」の直筆の書など、ファンにとって垂ぜんの品が集まった。

 築地本願寺の保管庫には有名スポーツ選手の個人グッズが集められ、厳重に鍵が掛けられている。管理する同寺の広報担当は「この2週間で全国から物品が集まってきている。責任の重さを痛感しています」と話した。元ヤクルト監督の古田敦也氏(46)の愛用バット、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(39)のトレーニングウエアなど、有名選手の息づかいを体感できそうなグッズばかりだ。

 東日本大震災以降、相馬市や南相馬市で炊き出しなどボランティア活動をしてきた、バレーボール元日本代表の益子直美さん(45)が声を掛けた。復興活動に熱心な築地市場の関係者も動き、29日正午から同寺でチャリティーオークションが開催されることになった。

 変わったところでは、プロレスラー神取忍(46)が近日中に握り拳の型を取った石こう像「天龍源一郎を殴った拳」を出品する。また名前は伏せられているが、日本プロ野球界を代表する左のスラッガーや、渡米した剛球投手も協力しているという。