テニス界のスーパースターに、熱愛が発覚した。世界19位の錦織圭(22=日清食品)が、新体操団体の北京五輪代表選手だった坪井保菜美さん(23)と真剣交際していることが28日、分かった。錦織は現在、米シカゴで来季に向けたトレーニングを開始したばかり。公私ともに充実する錦織は、熱愛を力に来季、夢のトップ10入りと4大大会の4強入りを目指す。

 錦織に新しい恋人の存在が発覚した。ともに北京五輪代表で、スポーツで通じ合ったさわやかなカップル。テニス界ではすでに公然の交際で、坪井さんもテニス界での友人は多い。錦織の父清志さんは「もう大人ですから恋人がいても当たり前。温かく見守っています」と話した。

 2年ほど前からひそかに交際を続けてきたという。錦織は08年、やはり同じ五輪代表で卓球の福原愛との「手つなぎデート」を写真週刊誌に撮られた。しかし、それ以来は目立ったうわさもなかったが、ひそかに坪井さんとの恋がはぐくまれてきたようだ。

 あまり隠し事をするタイプではない。日本で試合がある時は必ずといっていいほど、坪井さんを同伴してきた。今年の10月の楽天オープンで日本男子初のツアー2勝目を挙げた時も彼女の姿はあった。膝や足首のケガで満身創痍(そうい)の錦織は、坪井さんに支えられたという。

 坪井さんは08年に早大に進学。同年の北京五輪に出場した後、10年に現役を引退した。ロンドン五輪を目指すことも可能だったが「中途半端な気持ちではできない」と、指導者の道に進むことを選択した。同大のスポーツ科学部で学び、今年、卒業したばかりだ。

 錦織は2週間ほどの短いオフを日本で過ごし、招待試合のため23日にシンガポールへ出発。シカゴでトレーニングを行うため27日にシンガポールから日本を経由して渡米した。昨年同様、室伏広治も師事する理学療法士のロバート・オオハシ氏のもとで、2週間ほど肉体作りに励むという。

 来季の目標は、夢のトップ10入りと4大大会の4強入り。そんな勝負のシーズンを前に飛び出した真剣交際。清志さんは「テニスのツアーは、身を削るような場所。恋人の存在が少しでもいい影響になればいい」と期待している。