冬もパレードしたい!

 フィギュアスケートの世界選手権銅メダルの浅田真央(22=中京大)は19日、日本スケート連盟が東京都内で開いた12-13年シーズンの表彰祝賀会に出席し、最優秀選手に相当するJOC杯を受賞。同連盟の橋本聖子会長が「夏のように、冬季もパレードをしたい」と宣言したことに、「バンクーバー(五輪)の時はなかったので、ぜひやりたいです」と声を弾ませた。

 昨年8月、ロンドン五輪メダリストが勢ぞろいして銀座で開催されたパレード。約50万人が集まる姿をテレビで見て、「すごいな、いいな~」とあこがれた。会長の“約束手形”に、ソチ五輪でのメダルを手にする意識も高まったようだ。

 すでに来季へと動きだしている。プログラムは現在選曲中で、「ショート(プログラム)はクラシックになる」と明言。課題は「(スケートの)スピードを出していく」ことで、「来季は初戦からトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と連続3回転を入れていく」とした。来月には振り付けのためカナダに渡る。

 13日に来季限りでの現役引退の意思を明らかにした。「自分の精いっぱい出したい気持ちがより強まった」。すべてを出し切り、気持ち良く銀座の風にあたる。【阿部健吾】