新体操のイオン・カップ世界クラブ選手権(25~27日・東京体育館)に出場予定の日本選手が15日、都内で記者会見を行った。ジュニアの柴山瑠莉子(13)と、将来性を買われて、今年3月からロシアに長期留学しているシニアの皆川夏穂(16)と早川さくら(16、ともにイオン)が出席した。

 鮮やかな衣装を身にまとった2人が、ピンクの花に囲まれた。ロシアでは、今夏に行われた世界選手権、個人総合優勝のヤナ・クドゥリャフツェワらと同じ環境で練習を積み、日々刺激を受けているという。2人も出場した世界選手権では本来の力を発揮できず予選落ちだったものの、初めて世界の大舞台を経験した。今大会に向けて早川は「ロシアで練習を積んだ成果を出して、やりきりたい」と話した。皆川は「リオデジャネイロ五輪にはもちろん出たいし、(20年の)東京も出場権を獲得したい」と目標を掲げた。

 ◆皆川夏穂(みながわ・かほ)1997年(平9)8月20日、千葉県生まれ。11、12年全国中学校新体操選手権大会とジュニア選手権個人総合を連覇した。11年イオン・カップジュニア個人総合2位。13年世界選手権では36位。得意な手具はフープ。167センチ。

 ◆早川(はやかわ)さくら

 1997年(平9)3月17日、千葉県生まれ。10年全国中学校新体操選手権大会優勝。11年同大会種目別クラブ2位。12年ジュニア選手権3位。13年W杯サンクトペテルブルク大会16位。世界選手権個人総合40位。得意な手具はボール。170センチ。