3月の世界選手権を制したフィギュアスケート女子の浅田真央(23=中京大)が、新プログラムの制作を行うことになった。初となる展覧会「Smile

 浅田真央

 23年の軌跡展」が日本橋高島屋に続き、23日からジェイアール名古屋タカシマヤで始まり、テープカットセレモニーに参加。その場で7月に開催予定のアイスショー「ザ・アイス」で「新しいプログラムを滑りたい。見に来て良かったと思える演技をしたい」と述べた。

 念頭にあったのは試合ではなく、エキシビション用で、5月以降にカナダに渡って作り上げる予定だ。振り付けを依頼するのは、今季のショートプログラム(SP)「ノクターン」、エキシビション「スマイル」を作り、長く親交があるローリー・ニコル氏。シーズン前にカナダで新しいプログラムを作るのは昨年、一昨年と同じ日程になる。

 去就については、この日も「今の時点ではハーフハーフと思っています」とし、これまで使ってきた独特の言い回しを継続した。「将来のことはまだ考えてなくて、何も思い浮かばない。目の前のことを精いっぱいできたら」と話すにとどめた。世界選手権後もアイスショー出演などで多忙な日々を送っており、心境に大きな変化はないようだ。

 会場には幼少期から、数多くの試合の写真、衣装が並んだ。これから先も現役を続けて試合に出るのかどうか。その答えを出すには、もう少し時間がかかりそうだ。【阿部健吾】