元JリーガーがNFLに「挑戦」した。NFLの国内トライアウトに当たるジャパン・コンバインが、15日に都内で行われた。受験者41人中7人がキッカー。その中に元磐田GK山本浩正(32)もいた。清水東ではFW高原と同期で、98年に磐田入団後の02年にはJ初の完全優勝に貢献した。

 その後は神戸、C大阪、愛媛を渡り歩いた。昨季はJFL昇格を目指す関東2部相模原に入団も1年で退団。「そろそろ引退と迷っていた」。そこへ今回の話を聞き「いろいろやってみたい。こういう道もあるんだ」と受験した。

 実技テストのキックオフ5本は、平均飛距離60ヤード前後。FGは35ヤードまでの4本は成功も、40ヤード以降は3本とも失敗した。全体でも唯一の未経験者で数回練習しただけ。「力が伝わらない。悔しいが現実は甘くなかった。失礼しました」と苦笑いだった。17日発表の合格者は、2月の米国でのトライアウトに参加できる。