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ハンド日本が超ハイテク戦略で北京切符

練習後の会見を終え笑顔で引き揚げる宮崎(撮影・蔦林史峰)
練習後の会見を終え笑顔で引き揚げる宮崎(撮影・蔦林史峰)

 日本のスポーツ科学を結集した「超ハイテク戦略」でハンドボール日本代表が北京を勝ち取る。21日、北京五輪メダル獲得拠点となる東京・北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)がオープンした。30日に韓国と五輪出場権をかけて対戦するハンドボール男子日本代表候補が、映像解析用カメラなど5億円近い巨費をかけた同施設の専用コートで最終合宿(24日まで)を開始。日本協会の情報科学委員会が製作した韓国代表の「弱点DVD」も完成。最先端のハイテクを駆使して決戦に備える。

 韓国との決戦まで10日。真新しいNTCで男子日本代表が最終調整に入った。25人の選手たちは午前10時から約2時間、試合形式の練習で汗を流した。約80人の報道陣にも、酒巻監督は「この雰囲気が大事。こういう環境に慣れないとダメ」。エースの宮崎大輔は「専用施設なので他の競技にじゃまされず集中できる」とシュートを連発した。

 合宿は24日まで。最後の4日間を、専用施設の「最先端科学」がバックアップする。コートは種類の異なる五輪用と世界選手権用の2面を用意。どちらのコートになっても、すぐに対応できるようにした。天井には1台約500万円の広角カメラが2台設置。フォーメーションやゲームの動きを録画し瞬時に分析する。

 一方でアテネ五輪予選から結成された情報科学委員会分析班の精鋭10人が、すでにライバルの弱点を暴いている。韓国のDF力に穴を発見。酒巻監督の要望でその弱点だけを集めたDVDを製作した。分析班の舎利弗(とどろき)学男子担当は「韓国の弱点はすべて分かっている」と胸を張る。その映像を1台約100万円の60インチプラズマモニターで映し出し、選手に繰り返し見せる。練習でその穴を突く、実践を徹底する。

 初日とあってこの日の練習ではパスや判断ミスが目立った。宮崎は「もう少し意思統一をしていかないといけない。攻守とももっとチーム内で盛り上げ、昨年9月の予選以上のものを作り上げたい」と話した。監督が代わり、急きょチームが再結成されただけに、短時間でのチームづくりは困難を要する。それだけに最先端科学の援護はふだん以上の大きな力になる。

 酒巻監督は「長年、こういう施設がほしかった。スタートから使えるのは誇らしい」と気持ちを高ぶらせた。蒲生晴明強化本部長も「残るはガチンコ勝負。戦うだけだ」と自信を見せる。最新のメダル拠点から日本のハンドボール界が北京五輪の舞台へ駆け上がる。【吉松忠弘】

[2008年1月22日9時40分 紙面から]

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