15人が1つになるラグビーで、個々のパフォーマンスを評価することは簡単ではない。今回、田村に厳しい点をつけたのは、キックの精度の問題。相手の先制トライは、キックからのカウンターだった。ただ、これは蹴った田村だけではなく、ボールを再獲得するために追いかけなければいけない他にも責任がある。

どうしても、トライなど決定的な仕事をした選手が注目されがち。しかし、そのプレーを生んだ前、さらに前には、得点に貢献した選手がいる。目立たなくてもいいプレーは必ずある。そういう選手、プレーにもスポットを当てたい。

この試合、個々のパフォーマンスは悪くなかった。ただ、結果は大差。いいプレーで攻め込んでも点がとれない。ターンオーバーから逆襲される。22メートルライン内に進入したら、DGでもいいから点をとること。外れても中断すればカウンターを食う心配はない。サッカーで言う「シュートで終われ」と同じことだ。