日本ラグビー協会は18日、ワールドカップ(W杯)開幕のロシア戦(20日、味スタ)に臨む日本代表登録メンバー23人を発表した。

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最も重視すべきは、フィールドポジション。ロシア戦で大切なのは、どこで試合を運ぶかだ。ロシアの弱点は、自陣に入られた時の守り。全失点の70%は22メートルラインを割られてから奪われている。さらに、フェーズ(連続攻撃)を重ねられると弱い。日本は、ロシア陣深く入って粘り強く攻めることが重要になる。

日本とロシアの登録23人平均比較
日本とロシアの登録23人平均比較

逆に、日本陣に入れると厄介だ。ロシアのトライはセットピースからのものが多く、特にラインアウトからの攻めが得意。フィジカルでゴリゴリ来る。キックを使って陣地をとってくるだろうから、バック3(FB、両WTB)のキック処理がカギ。確実に処理し、有効なキックを使ってロシア陣で試合をしたい。

日本のロシア戦スタメン
日本のロシア戦スタメン

W杯初戦、それも自国開催の開幕戦は重圧との戦いになる。通常とはまったく異なる状況で、いかに普段のプレーができるか。カギを握るのはキャプテンのリーチ。レフェリーといいコミュニケーションをとりながら、経験のない選手をリードすることだ。前半、硬くなって苦戦しても問題はない。ロシアは後半立ち上がりの失点が多い。しっかりと立て直し、後半突き放す。そういう展開になる可能性は十分にある。(前サントリー監督)