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2007年高校ラグビー特集


第87回全国高校ラグビー大会

伏見工笠原、ケガの寺村の無念晴らす

 全国高校ラグビーは5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝2試合が行われる。関西勢最後のトリデ、伏見工(京都)はノーシードで勝ち残る長崎北陽台(長崎)と対戦。3日の尾道戦で右ひざじん帯を断裂したプロップ寺村優佑(3年)の代役として、2度の右ひざじん帯断裂を乗り越えた笠原鉄朗(3年)が初先発。ケガの苦労を知る男が仲間の無念を晴らす。

 松葉杖をつきながら励ましてくれた友の言葉を、忘れない。「『思い切りやってくれ』と言ってくれた。寺村もケガして悔しい気持ちがあると思う。その分までやらないと」。この日、奈良市内で練習した後、笠原は鋭い目つきで口もとを引き締めた。

 3日の準々決勝・尾道戦でプロップ寺村が右ひざじん帯を断裂し、戦線を離脱した。けがの悔しさを、笠原は誰より知っている。06年3月と11月に2度も右ひざ前十字じん帯を断裂。2度ともひざにメスを入れ、治療に費やした期間は合わせて1年1カ月。「あきらめたくなかった」と懸命にリハビリを続け、昨年8月に復帰を果たした。

 今大会も、途中出場した3回戦青森北戦で右肩を亜脱きゅう。今も痛み止め薬は欠かせず、肩はテーピングで固定している。それでも「メンバーに入れない3年生もいる。やれるところまで、みんなを盛り上げたい」と全力で戦う覚悟だ。

 相手の長崎北陽台はFW戦が得意。伏見工自慢のバックスにいいボールを回すためにも、FWは負けられない。「寺村より運動量はある。やってくれるでしょう」と高崎監督。代役プロップ笠原が、2年ぶり6度目の決勝切符を引き寄せる。【木村有三】

[2008年1月5日10時3分 紙面から]

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