「ラグビーの聖地」ことロンドン郊外のトゥイッケナム競技場内のワールドラグビー博物館で15日、日本ラグビー史を紹介する特別展が始まった。

15年W杯イングランド大会の代表ジャージーなど約60点を展示。横浜で在日英国人がプレーする様子を描いた雑誌のイラストや、英国で日本ラグビーを紹介したとされる実業家田中銀之助の記録など「日本のラグビー史」が分かる資料などがある。前回W杯で日本代表を指揮したエディー・ジョーンズ氏のインタビュー映像も上映されている。

ラグビーは英国発祥のスポーツで、同競技場はイングランド協会が所有する。91年、15年W杯の開幕戦と決勝が行われた舞台でもあり、8万2000人を収容する「ラグビーの聖地」として知られている。17日(日本時間18日)には、世界ランク11位の日本代表と同4位のイングランド代表とのテストマッチが行われる。

来年8月までの特別展を企画したフィル・マクガワン学芸員は「前回W杯で南アフリカなどの強豪に勝利した日本の活躍は英国人の記憶に残っている。英国人に日本ラグビーを知ってもらう良い機会で、応援に来る日本のファンにもぜひ見てもらいたい。意外に知られていない日本のラグビー史を学ぶことができると思う」と呼び掛けた。