「ラグビー発祥国」としてのプライドを示す。世界ランク4位のイングランド代表は16日、ロンドン南部のバグショットで同11位の日本代表とのテストマッチ(17日、トゥイッケナム競技場)に向けて最終調整を行った。

報道陣には約1時間の練習の終盤10分のみが公開された。選手は各ポジションに分かれて軽めの調整をした。15年W杯で日本を歴史的3勝に導き、イングランドの指揮官を務めるエディー・ジョーンズ氏は、選手と会話しながら笑みを浮かべるなどリラックスした様子だった。

練習後、取材に応じたフランカーのローズは「日本は19年ワールドカップ(W杯)に向けてレベルアップしていると思う。リーチにインパクトを残させないように抑えたい」と日本の闘将を警戒。10日のニュージーランド戦は1点差で惜敗したが、改めてチーム力の高さを示した。日本戦も主力メンバーが名を連ね「イングランドのラグビーは常に進化を追求している。我々もW杯に向けてフィジカルを中心にしっかりと準備している。日本に勝って、それを証明したい」と意気込んだ。

スクラム担当のハットリーコーチは今夏、サントリーの練習に約2週間参加した。気温30度超の中、フランカーの西川征克らがハードな練習をしていたのが印象的だったという。警戒する選手として、リーチや田中らの名前を挙げたが「相手がどこであろうとスタンダードなラグビーをして勝つだけ。ファンは試合を楽しみにしていてほしい」と、勝利への自信をのぞかせた。