日本代表が成長を感じさせる試合ぶりを見せつけた。立ち上がりから集中力が高く、相手の攻撃を積極的に前に出て止める防御が機能。ボール争奪でも2人目のフォローが速く優位に進めた。攻撃ではWTB福岡、山田の突破力を効果的に使うため、キックを減らしパスをつなぐ連続攻撃で流れをつかんだ。歴史的勝利も期待されたが、後半は相手エースSOファレルらの圧力に苦しみ、反則や不用意なキックが増え逆転を許した。

後半だけで25失点した展開に、ジョセフ・ヘッドコーチは「強豪チームは苦戦している時にこそ、強度、レベルが一気に上がる。反則せずに食らいつかないといけない」と反省の弁。それでも「フィジカルで互角に戦えたのは誇らしい。ワールドカップに向けてよい準備で意味のある試合になった。しっかりした成長を遂げている」と手応えも語った。