ラグビー日本代表のロック、ビンピー・ファンデルバルト(29=NTTドコモ)が、24日にテストマッチ(英グロスター)を行う世界ランク19位のロシア代表を警戒した。

20日、英チェルトナムでの午前練習後、ビンピーは取材に応じ「ロシアは(同4位の)イングランドよりも大きい選手がいる。19年ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦に向けても情報が少なく不気味だけど、イングランド戦と同じ気持ちで臨みたい」と、静かに闘志を燃やした。

17日に15-35で敗れたイングランド戦では、前半を5点リードで折り返したが、後半20分以降に失点が続いた。課題とするブレークダウン(密集でのボール争奪)などからの反則が増え、失点につながった。「前半の流れが良かった分、後半がもったいなかった。次は80分間、気を引き締めて反則には注意しないといけない」と課題を挙げた。

一方、収穫もあった。セットプレーでスクラムは7本中7本、ラインアウトは11本中10本を成功させた。「日本は身長が低い分、1人1人の役割とコミュニケーションが大事になる。これは継続してやり続けないといけない。ロシア戦では(セットプレーの)成功率100%を目指したい。W杯の前哨戦に勝利して、相手に精神的ダメージを与えたい」。

この日は午前と午後の2部練習を行った。大半は非公開で、午後練習は気温3度で冷たい雨が降る中、大型FW陣を想定したセットプレーからの攻守の連携などを確認した。