【チェルトナム(英国)21日=峯岸佑樹】ラグビー日本代表(世界ランク11位)は、19年ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦で対戦するロシア代表(同19位)とのテストマッチ(24日、英グロスター)に向け、リカバリーにあてた。

20日の午後練習後、報道陣から21日に49歳の誕生日を迎えたジョセフ・ヘッドコーチにサプライズでケーキが贈られた。練習では険しい表情を貫く指揮官も満面の笑みを浮かべ、「2019」「49」のろうそくの火を消した。日本語で「ありがとうございます」と頭を下げて感謝を伝えた。

17日のイングランド(同4位)戦は、前半5点リードで折り返したが、後半に逆転された。「勝てれば最高の誕生日になったけど、チームは確実に成長している」と前を向いた。現地は気温5度前後で、小雨が降る悪天候が続いている。「悪い環境下で、いかに日本のラグビーが出来るか。強い精神面が重要になる。結果を出したい」と、今秋ツアーの初勝利を願った。

昨年11月のフランス戦前の誕生日には、選手から好物の刺し身の舟盛りを贈られ、チーム一丸となり強豪と引き分けた。SO松田も「ロシア戦が最も重要」と話すなど、今年最後のテストマッチで指揮官に勝利をプレゼントする。