立命大が7トライの猛攻で5勝2敗とし、2位で全国大学選手権への切符をつかんだ。

5勝2敗で並んだ京産大を直接対決での勝利で上回り、フランカー古川聖人主将(4年=東福岡)は「(負けて)引退じゃなく次に進める。勝って安心した」と笑顔を見せた。

先発は15人中5人が1年生。12-7の前半26分にはフランカー宮下大輝(1年=報徳学園)が先制トライを挙げるなど、ルーキーが躍動した。先発したWTB藤井健太郎(1年=伏見工)はこの日、日本協会から「ワールドラグビーセブンズシリーズ第1戦ドバイ大会」へ、7人制日本代表として参加することが発表された。

藤井は京都・伏見工(現京都工学院)ラグビー部最後の卒業生。同校伝統のタックルを磨いたことで「防御のしつこさを見てほしい」とアピールする。50メートル走は6秒0。攻撃に自信を持って7人制に乗り込む選手が多い中で「伏見はタックルから入るチームだった。そこに誇りを持ってやっていきたい」と意気込み、試合後にドバイ遠征へと向かった。

全国大学選手権の初戦(3回戦)は12月16日で、関東対抗戦4位と大阪・金鳥スタで対戦。1年前は慶大に12-101と大敗した苦い思い出がある。中林正一監督は「去年、関西の大学としてぼろ負けしてしまった。まだ課題だらけだが、去年の借りを返したい」。同選手権には藤井も出場できる見通し。ルーキーの勢いも力に、チームとしての成長を示す。